バナー画像 お気に入り登録 応援する

文字の大きさ

09


 シンの言葉に一瞬動揺するが、それでも行きたいと思った。
 確かに危険も隣り合わせにある。
それに準妖精の学校は、私的には、サイズが小さい。
 ルウトやサリー達も居るけど、人間界の学校の方に憧れていた。
 せっかく元気な身体を手に入れたのだ。
今まで出来なかったことをチャレンジしてみたい。

「それでも行きたい。
責任は、自分で取るから……お願い」

 もしそれで、何か遭ってもそれは自己責任。
自分の力を試してみたい……。
 シンは、ハァッ……とため息を吐いた。

「お前は、言い出したら聞かないからな。
ルイ、どうするんだ?」

「そんなのは、反対に決まっているだろ!」

 パッと振り返るといつの間にかルキア様が居た。
私もルイも驚いてしまった。いつの間に!?
 ルキア様は、立ったままこちらを睨んできた。

「キョウ様がお前達をお呼びだ。
 くだらない話をしている暇があるのなら、早く本家の方へ向かえ」

「は、はい」

 私達は、慌てて返事をした。
どうやらキョウ様のお呼びで来たらしい。
 気配すらなかったから、まったく気づかなかった。
ある意味驚いてしまった……。

 そして呼ばれたので本家に向かった。
何の用だろう?もしかして獣族のこと?
 あのオオカミの事だとしても、もうだいぶ過ぎた後だ。
その話が出るには、遅すぎる。なら違う事だろうか?

 どちらにしてもいい機会だ。
キョウ様に学校に行きたいとお願いをしてみよう。
 本家のキョウ様の部屋まで行く。

「失礼します。カレン達をお連れしました」

 キルア様が障子を少し開けて報告してくれた。
キョウ様から「入って参れ」と言われたので入らせてもらう。
 布団のところでキョウ様は、読書をしていた。
いつ拝見しても妖艶な美貌と色気を持ち合わせている。

しおり