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緑髪の男

 何だったんだアイツ……… ってか散歩するって言ったし遅くなる前には戻るって書いた筈なんだが…… 見つけてないとかか…… 智恵(ともえ)の方はともかく千賀(ちか)は色々言いながら寝てそうだな……
早くゲームか気を引くヤツ見つけねぇと

ーー
智恵 女教皇
千賀 隠者
ーー

 「コレ何だろうね」
「コッチが聞きたい、一応椅子が22個有るからセフィロト関連だとは思うが、他にはホント何も無い、奥はまだだが」
「自分の数字の所座る?」
「俺の今の能力元と違うし、借り物だし、勝手に解いたら何言われるか… ソレに座ったら何が起こるか」
「じゃあ私座るね」
「躊躇ってもんがねぇのかお前は⁉︎」
「累には言われたく無い」

一つの椅子に座った後ニーナは違和感を覚えて、直ぐに立ち上がった

 「うーん…… 何か変な気分……」
「何かして欲しい事有るか?」
「無い、うーん… 他は特に何も無かったんだけど……」
「世界とは共通点有るからか? 模倣とか同じだし」
「累も座る?」
「何が起こるか分からないからちょっとやめとく」
「え〜」
「誰かに主導権渡す事になったら座るからその時まで待ってくれ」

 正気のない森を歩いていると、さっき何処かへ消えていった緑髪の男と会った。

 「誰?」
「ちょっとした通り魔って事になるのかな、少しだけ戦おうか、少年」
「理由が無いし何でアソコで戦わなかったんだ?」
「暗いからさアソコ、ソレに、アソコで何してたか、他には何の為に作られたかとか、聞きたく無い?」
「興味ない」
「ん〜 じゃあ勝手に襲いかかるから、反撃しなかったら死ぬかも」

 何か約半年前くらいに会ったヤバイ奴に似てるな、いきなり喧嘩売ってきた辺り、今思ってもアイツの方が良かったろ、アイツ好戦的っぽいし格上だし

 そう考えていると緑髪の男は累の反応速度を上回る速さで殴り、そして累は余りの痛さに地面に倒れ込んだ。

「かはっ コホッ エッホ」
「ちょっと強かったかな」

半年前くらったヤツよりは弱いが、何かが違う…… ってか、アイツより速い……

「まさか一撃で、終わるとかは……
下手したら有るかも……」

 ニーナは瞬間移動をしながら攻撃をするが、緑髪の男は難なく全てを躱して累が立ち上がるのを見ていた。

「速さにしては痛みがソコまでだな、加減でもしたか? 借りるぞ、戦車‼︎」

 手に銃を出し、コッキングをすると同時に累の動きが十倍に速くなり、緑髪の男にニーナと同時に攻撃をするも、全て躱され、緑髪の男が一呼吸終えるとカウンターで累を殴り飛ばした。 ソレと同時に銃の引き金を引き、弾は緑髪の男の手の甲に当たった。そして当たって怯んだ隙にニーナは攻撃をしたが躱され、累と同じく一呼吸をして一撃で殴り飛ばされた。

何なんだコイツの攻撃…… 内側に響く様な…… 痛みが聡明過ぎるのは何でだ…… ツボか何かか? 前も同じ様な所は殴られた場所も有ったがココまでハッキリ痛いとは思わなかったぞ。

「筋は良いとは思うけど、例外足り得る何か持ってる可能性は低そうだね、コレじゃあ勝つ事はほぼ、いや、普通に無理だろうね」
「なんなんだお前は……」
「歳上の人って事にしておいて、今度こそじゃあね、又会ったらよろしく」

ーー
戦車 十倍速(コッキング(銃を撃つ前に回すアレ)すると加速、銃を撃つと解除) 必中 銃

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