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美人さん

しかし、本当に美人だ。コンビニ前の照明に照らされた目の前の女性。

年齢は20歳前半くらい? 美人秘書って感じの服装だ。大卒のエリート秘書さんかな?

「えっと、美人秘書さん」
「流石です」
「え?」
「確かに私は美人秘書です」

まあ、見た目がそうだもんな。

「美人秘書さん、セブン」
「流石です」

え?

「私の名前も知っているとは」

名前はセブンなの? ハーフとか?

いや、俺は「美人秘書さん、セブンハッピーの前で俺を待ってた理由は?」と質問するつもりだったんだけど。

セブンハッピーはコンビニの名前だ。

「えっと……」
「新 四郎さん、これを」
「え?」

美人秘書のセブンさんが赤い玉を差し出した。

何だ? 小さなビー玉くらいの大きさだけど。

反射的に右手で受け取った。

何だろ? 赤い宝石?

え?

赤い宝石のような玉が、俺の掌の中に埋まっていくんだけど。

ぜんぜん痛くない。

数秒で赤い玉は、完全に俺の掌の中に埋まって見えなくなった。

なるほど。

赤い玉からの情報なのか、いろんな事が分かった。

赤い玉は地球を管理する者が所持する物らしい。と言うか、所持したら地球を管理できるようになる玉らしい。

これは良い物をもらったぞ。

「流石です」
「え?」
「2人目の適合者、おめでとうございます。マスター」
「え、うん」
「適合率1%に適合するとは、流石はマスターです」

なんだ、その低確率。

「ちなみに、適合しなかったら……俺は死んでたよね」
「はい、もちろん」

……君ね。何で、そんな危険な賭けを、説明も無しに俺にチャレンジさせたんだ? まあ、成功したからノープロブレムだけど。

で、マスターって?






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