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黒い世界の柱達 上

主人公一時交代です 後人数が多い為今回は左の所に能力名?を書きます(長いのは略します) 今回はほぼ会話です
ーー

 …… 暗い、いや、周りが黒過ぎる、真っ黒だ。確か氷川の奴から戻されたが、こんな場所に戻されるとは、新たな嫌がらせかと勘ぐる位何もない。

 浩二は戻ってきてから最初に人数を数えた。浩二含めて十九人なのを確認し、心に何か無いか聞いたが、

 悪魔「あまり物を探さない方が良いよ、気が滅入るから」
皇帝「黒川か、何か見つけたのか?」
悪魔「僕はなーんにも、見つけた人はソコで混乱してる、後ココでは嘔吐とかは出来ないみたいだよ、吐く気とかはあるみたいだけど」
法王「野原さん大丈夫?」
隠者「ちょっ…… 無理」
逆さ吊り「ゲームならともかく、現実で赤黒く染まってて、何かしらの文字が所狭しと書かれてて、刃物で切り刻まれたトランプを見たのは、応えたんだろうね」
隠者「ソレもあるけど何もなさ過ぎて精神的に死ぬ。すぐにでもゲームしたい、何でも良いから電子ゲームしたい」

 野原のヤツ、あの時はそこまで気になってなかったが、依存症とかじゃ無い、よな、異世界に電子ゲーム無かったら大丈夫なのかコイツ

 逆さ吊り「…… ソレはそうと、二人とも今まで何処に? 警察の人探しに行ってたよ、ソレと、氷川累って人、見てない?」
皇帝「その事なんだが、実はー(略)ーと言う事があって」
逆さ吊り「なるほどね、他のみんなも集めた方が良いかもね」

坂上と呼ばれた男は周りの人を集め、外での事を浩二が同じように話した。

 塔「つまり累はココに居ないってこと⁉︎ 何で? 何で貴方達は呼ばれて私は呼ばれてないの? 何で最初は私じゃ無かったの? ねぇ、何で?」
皇帝「最初に俺の偽物が現れたからだと思う、後心の方はほぼランダムって言うか、な」

候補にすら入れてなかったって言うと、不味い気しかしない、ってかコイツの能力知らないから入れようが無いって言うか……

 女帝「氷川さんは伊上さんの事を大切に思っていたからですよ、ほら、彼優しいじゃ無いですか、貴女を危険な目に合わせてなるものかーって考えて候補から外したんですよ」
皇帝「そうそう多分ソレ」

 優しい? あの時、優しい行いしてたのか? アイツはギスギスしてた所しか俺見てないぞ。 この人に何が有った……

 塔「……… そう…… かも」
戦車「ふん、優しい奴が、人を殺すなんて出来ると思えんがな、大方、ソコの頭お花畑女達と同じく、何も出来ぬまま死ぬのがおちだ、誰か一人は殺している奴が優しいのは、ただの気紛れに過ぎないだろうな」
恋人「お花畑って言うよりも、貴方の心に優しさが足りないだけなんじゃ無いの? 殺し屋さん」
死神「ソレ私も該当するからやめて、私も殺し屋さんだから、コイツとは違うけど」
戦車「あぁ、こんな弱い奴と一緒にするな、」
死神「あの時の決着つけてあげましょうか、必中でギリギリ引き分けた癖して」
戦車「お前の毒でギリギリ引き分けたんだろう。お前の鎌に当たるのが、俺の弾丸がお前に当たるより遅かった。 お前の記憶違いだ」
死神「なら、再度確認しますか? 今から」
戦車「良いだろう」

死神の女は自分の身長以上の鎌を出し、戦車の男は銃を出し、撃鉄に指をかけ、勝負が始まる寸前、無言で逆さ吊りの男が体を硬くして、武器の鞭をだし、戦車の男の前に立ち、もう一人の審判の男が死神の女の前を塞いだ。 

 死神「ちょっとどいてください」
審判「ちょっと無理かな」
戦車「鞭で銃でも掠め取る気か? 生憎、お前は俺とは相性良いかもしれないが、戦いを止める事に関しては、止めるどころか、俺を有利にしただけだ」
逆さ吊り「だろうね、でも、仮に彼女殺せても、他のみんなをその後、相手にする自信有るの? 十八人だよ、ソレに、君に殺されたっぽい人は、今にも、殺したがってるみたいだしね」
女帝「まぁまぁ落ち着いてください 良いじゃ無いですか、誰がお花畑か知りませんが」
戦車「お前だお前」
「私には豊峰(とよみね) 春香(はるか)って名前が有るんですよ、男の方の殺し屋さん、名前で呼んでください」
戦車「名前なんてどうでもいい」
審判「よく殺し屋二人いて(しかも仲険悪で)初日死人出なかったね」
星「殺人鬼含めると三人だな」
女教皇「話を聞く限り最終日にみんな死んだみたいですけどね」
力「俺も殺されたな、不意打ちだったが、誰だったんだか」
節制「私は、壁に叩きつけられて」
正義「私も叩きつけられましたね」

 少しずつマイナスな方向になっていく中で、大きく手を鳴らした後、一人大きな声で、その陰気を吹き飛ばそうとした女の人が居た。

 太陽「はい、あの時のお話は終わりにしよう、先ずは、ココでのみんなの目的を決めましょう、ね」

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