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「長瀬……傑作とは、どういう意味だ?」

「す、すみません。つい口が滑りました」

 真美子は、慌てて手で口を塞ぐ。
そのため以上の事が聞けないでいた。
 ねぇっ?だから傑作って何がよ!?
そうすると義理の両親と私の両親が入ってきた。
 裕太君も一緒にだ。

「あら、菜々子。目が覚めたのね?」

「菜々子さん。出産おめでとう。
 フフッ……丁度良かったわ。赤ちゃん達も連れて来たところなのよ」

 お義母さんとお母さんがおくるみに包まれた赤ちゃんと一緒に現れた。あ、私と課長の赤ちゃん!!

「ありがとうございます。
あの……赤ちゃん達を抱かせて下さい」

 やっと抱ける。我が子を……。

「はい。私の方は、女の子の方ね」

 そう言いお母さんが見せてくれた娘の方は……。
か、可愛い~!!
 色白で、すでにまつ毛も長くて顔立ちが整っている美少女だった。
 これは、間違いなくお義母さんやお義兄さんと裕太君の血が濃いだろう。

 我が子ながら可愛いと思った。
ジーンと嬉しさを噛み締めていたら……。

「じゃあ、次は……こっちの男の子ね。
凄いイケメンなのよ~」

 ニコニコしながら私に見せてくるお義母さん。
ま、待ってました!!
 娘がこんなに可愛いのなら、さぞかし息子のこの子は、イケメンのはず……。
 そう胸を膨らませながら見ると一瞬幻を見たように感じた。

 うーん?今、小さな課長の姿を見たような?
目を擦りながら、もう一度息子を見てみる。
 しかし、どう見ても息子は、課長にそっくりだった!!

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