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02


 何とか作るとしばらくソファーで横になっていた。
するとバタバタと物音が聞こえてくる。
 えっ……?もう帰ってきたの!?
あ、そうか……曖昧なメールにしたから驚いて帰ってきたのだろう。
 すると勢いよくリビングのドアが開かれた。

「菜々子、大丈夫か!?」

「か、課長……じゃなかった。誠さん!!」

「具合が悪いからって病院まで行くなんて、何処か悪いのか!?」

 慣れない名前を呼ぶと課長は、心配そうに言ってきた。
 急いで帰って来たのが分かるぐらいに汗をかいて険しい表情をしていた。
 驚かそうと思ってメールをしたが、思ったより驚かせ過ぎたみたいだ。後で怒られそうだ……。
 な、何とか場を和ませないと……。

「あの……吐き気が酷くて病院に行ってきました。
あ、そうしたら凄いイケメンな先生が居ました!」

「はぁっ?」

 一瞬怖い表情をしてきた。
ひぃぃっ……逆効果だった。怖い……。

「じょ……冗談ですよ。あの、そうしたらおめでたでした。
妊娠3ヶ月で双子でした……」

 慌てて恥ずかしそうに説明をした。
すると課長は、驚いた表情をするが、すぐに私をギュッと抱き締めてくれた。

「そうか。やったな菜々子」

「はい。ありがとうございます」

 どうやら凄く喜んでくれたようだ。
私も嬉しくなる。すると課長は、ハッと何かに気づく。
 えっ……どうしたの?

「そうと決まれば、うかうかしてられんぞ。
早速準備をしなくては……!!
菜々子悪い。ちょっと出掛けてくる」

 課長は、そう言うと汗をかいているのにも関わらず
また外に出てしまった。えっ?ちょっと課長!?
 あっという間に行ってしまった。
もう……一体どうしたのよ!?

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