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 大事な話……?何だろうか?
今会うのは、正直躊躇してしまうけど、これが言うチャンスなのかもしれない。
 グズグズしている自分のためにも課長に叱ってもらい、活を入れてもらう方がいいだろう。

「大丈夫です。あの……良かったら家に来ませんか?」

 私は、初めて課長を自宅に誘った。
まだ付き合って日が浅いため課長を自宅に招待した事がない。
 いや、正直招待できない理由もあるのだけど……。

『いいのか?』

「はい。今美希……大林の家に行っていたので、すぐに帰りますので」

 私は、電話を切ると慌てて駅に向かった。
しばらくして自宅のアパートに帰ると本当に課長が待っててくれた。

「すみません。お待たせしました」

「いや、こちらこそ悪かったな。
こんな時間に来たりして……」

 課長は、申し訳なさそうに謝ってきた。
意外に律儀なのよね……真面目と言うか。
本来ならわざわざ会いに来てくれて嬉しいところだ。
  私は、階段に上がり部屋に案内する。
課長の家と違いボロアパートだ。

 そういえば異性を部屋に入れるのは、初めてかもしれない。
 まぁ、呼ぶものなら、ドン引きされてすぐに帰るだろうが……。

 鍵を開けて部屋に案内する。
2DKの2階建てのアパートなのだが中が凄い。
 課長は、部屋に入るなら固まった。

「すみません。狭くて汚い部屋で……」

「いや、汚いとか狭いとか……この際どうでもいい。
俺が驚いているのは、そこじゃない」

 分かっています……その理由。
課長が驚いたのは、部屋中に貼り出された相田君やイケメン芸能人やアニメポスターが原因だろう。
 それだけではない。相田君の抱き枕にマグカップ。
イケメン男性キャラなど、その他もろもろのオタクグッズの山。

 同性の子でも興味がない子なら思わず引いてしまうレベルだろう。
 それが異性で課長ならなおさらだ……。

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