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「親しい女性に綺麗な夜景を見せてあげたいと言っておられたので印象深くて。
 どうやら上手くいかなかったのようですが……」

 私のせいだ……。課長がそこまでして私に夜景を見せたいと思ってくれていたなんて知らなかった。
 なのに私は、まともに夜景を見ずに……そりゃあ課長が怒るのも当然よね。
 それを聞いて胸がズキッと痛みだした。

「お引き留めして申し訳ありませんでした。
では、失礼致します」

 頭を軽く下げるとイケメン店員さんは、そのまま行ってしまった。
 私は、そのまましばらく立ち尽くしていた。
そして席に戻ると安西さんが待っていてくれてた。

「遅かったですね?どうかなさいましたか?」

「あの……」

 ちゃんと断らなくちゃあ!!
安西さんが私の事を本気ではないと分かった。
 本当は、どこかに期待している反面怪しいと思っていた。
私に、こんなイケメンが来るなんておかしいって……でも認めたくなかった。

 課長に言われて悔しかったのもあるが、本来の自分自身を否定するようでブライドが許せなかった。
 イケメン好きの私が唯一のモチベーションだったから
それが私だって言いたかったから……。
 でも結局、間違いだらけだった。

「ご、ごめんなさい。私は、あなたと付き合えません」

「えっ?どうして……ですか?」

 頭を下げる私に驚いた表情をする安西さんだった。
驚くのも無理はない。突然だし……。

「私は、イケメンが好きなんです!」

「はぁっ?」

「イケメンが好きで好きで付き合うなら絶対イケメンではないと嫌でした。
 でも、それだけじゃダメなんです!!
何股もされたり、結婚詐欺みたいにするような男性とは、お付き合い出来ません。
 私は、心から心配してくれる男性がいいです」

 そう叫んだとき一瞬課長の顔が浮かんだ。
課長に……会いたいと強く思った。
 すると安西さんは、大声を出し笑いだした。
えっ?どうして笑うの……?

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