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ちょっと……!?
何で私が悪者みたいになってんの!?

「どう考えても不憫なのは、私でしょ?
勝手に怒るし、勝手に予定を決めるしさ」

 必死に大変さをアピールする。
なのに真美子も美希も同情の先は、私より課長に向けられている。何で?

「そりゃあ、機嫌悪くもなるでしょう?
 予約までして気合いを入れたのに……あんたは、イケメンばかり見てるし」

 美希は、呆れたように言ってきた。
だから何でよ!?それが何が悪いの?
 私がイケメン好きでも課長には関係ないことだし。

「イケメン好きなのは、課長も薄々気づいてそうだし。だからと言って課長に関係なくない?」

「どう思う?美希。この発言」

「鈍感もここまでやられるとね……課長も
きっと焦って自暴自棄になったのね」

「あーそうかもね。
課長……そう言った事も生真面目そうだもの。
 今頃焦り過ぎた自分に後悔してそう」

「……不憫ね」

「うん。不憫ね!」

ちょっと……!?2人で何納得し合っているのよ?
 結局2人は、課長を同情してばかりで、私の愚痴をまともに取り合ってくれなかった。何で!?

 これじゃあ、私が悪いことをしたみたいじゃない。
私は、いつものようにイケメンを崇拝していただけよ?
 カッコいいからカッコいいと思って何が悪いの!?

 それに課長が不憫に思う意味が分からない。
私……そんなに課長に対して失礼なことをしたのかしら?

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