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クエストの打ち上げの一コマ 鍋パーティー

主人公・・ライト(地球人)
ヒロイン・アーラン(13番目の末娘の王女さま。楽天家に見えるが、実は腹黒い)
わき1・・プラリム(ピエロで魔人、知識が豊富)
マスコット・ネードラ(ゴーレムが召喚できるウサギ。わがまま)




プラリム「鍋の野菜は用意できました。」

伝説の放鳥の卵と高級鶏肉、今日の食事は豪華なのでございます。
そして ウサギのネードラ様の前のためにも いい人参を鍋にご用意いたしました。


ライト「そうだな。 じゃぁ 蓋をしてまちましょうか?」

クエストの報酬は思ったよりも いいものが手に入った。
味噌じゃない鍋だけど地球の鍋をこうしてみんなで食べられるなんて 
あのデスゴーレムを倒して、クエストをこなしたかいがあったよ。
ネードラは 野菜しか食べないのかな?
プラリムも 気を使ってネードラの前に人参を沢山置いているようだ。
でも いつもは 遠慮する俺だけど地球の鍋となったら 話は別なんだよね。
悪いけど 鍋初心者には負けるわけにはいかないから。


アーラン「さあ はじめめるわよ。 私の特製香辛料をいっぱい入れておいたわ がはは」

そう 鍋の味を決めるのは ダシだけじゃないのよ
香りを引き立たせ 素材の味を引き立たせる。それが 香辛料なのよ。
そして 香辛料が一番引き立てるもの・・それは お肉!!
残念ね~ ネードラ。野菜をいっぱい食べてちょうだい。
お肉は 私があなたの分まで食べてあげるから。がははは


ライト「ネードラ、生野菜じゃなくて大丈夫か?」
ネードラ「うん。僕もみんなと一緒がいい、お野菜もいっぱいだぁ~。人参 美味しそうだねライトぉ」

キャベツ 春菊 白菜 人参・・・いっぱいある。 
この中で一番勝ちが高いのは そう 人参だ。
人参を制する者は・・・  ククク


鍋が出来上がる。


ライト「さあ そろそろできたんじゃないかな?蓋を取るよみんな!!」

ライトは蓋を取った すると モクモクと湯気が立ち上りいい香りが部屋中に広がった。
まるで 「カンパーイ」という掛け声が聞こえてきそうな。雰囲気になった。


プラリム「それでは 私が皆さんの分をよそって差し上げましょう。
さあ 野菜をよそいますのでネードラさんおわんをこちらへ」

ネードラ様はお野菜でしょう。

ネードラ「ボク・・・お肉が食べてみたい! お肉ちょうだい!!
ゴーレム召喚!さあゴーストたちよ。ボクのお口にお肉を放り込むんだ!!」


ボク、ボクね。本当は黙っていたけど、本当はお肉の価値を知ってたんだ。
ボクだけ 除け者にしてみんなで楽しく食べるつもりだったんでしょ?
ウサギはね さみしいと死んじゃうかもしれないよ。
でも 許してあげる。二体のゴーレムたちがボクの心と胃袋を満たしてくれるから・・・
さよなら のろまな カメさんたち・・。ニヤリ( ̄▽ ̄)

あち!あち! 食べられたけど、 ゴーレムはフーフーしてくれないんだった!


アーラン「私も自分でよそえるわ大丈夫、ネードラにお肉全部食べられたうわ、がははは」

まずは お肉ゲット♪
ネードラのおかげで 直接、お肉にハシを伸ばせたわ
私は王族 13番目の末娘。
王族で競り上がっていくのと 仕組みは同じなのよ。
見せてあげるわ。


プラリム「では ライトさん。私がよそいましょう」
ライト 「おねがします。ありがとうございます」

プラリムの顔を立ててやらないとな。
お肉 うま! 地球の鍋最高だわ。

それに 一杯目は全種類を食べたいからプラリムでいい。
でも 勝負は二杯目からだ。
まさか ネードラがお肉を食べたがるとは 予想外だったけど
でも アーランを何とかしないとな。


プラリム「さて 私もよそうとしましょう」

ネードラ様とアーラン様に 先陣を切られてしまいましたが
ようやく私も お肉がいただけます。
はふはふ 美味しいでございます。


ネードラ「お肉って脂っこいね。やっぱりボクは人参が食べたいな!人参ちょうだい!」

アーラン「ネードラはわがままね。がはは でも今日は特別よ。
私の分もいっぱい人参を食べるといいわ。」

あ~あ、私って優しい~♪
これで 一人脱落っと。

プラリム「では 私が人参を多めにお取りしましょう。よろしいですね ライト様?」

脱落いたしましたな。

ライト「ああ いいよ。いっぱい食べるといいさ」

これで 一人脱落かまあ 最初に肉を食べると言い出したから驚いたけど
やっぱり ウサギはウサギだな。
さあ ここからが大人の戦いが始まるか。



アーラン「ライトぉ~ わたしがぁ よそってあげる」


私って かわいい~って思うでしょ?
でも 違うの利用させてもらうわよ。がははは


ライト「ありがとう。よそってもらってばっかりで悪いね、二人とも」

まさか 二杯目をアーランにつがれるとは。


プラリム「おやおや アーラン様はお優しいですね。では 私も食べることにしましょう」

アーラン「まって プラリムは さっきから人の分をよそってばっかりじゃない?今度はわ・た・しがよそってあげるわ」

断れないでしょ?プラリム。
だって あなたはいい人だもの。
私のよそおった お野菜たっぷり鍋を たーんと お・た・べ。
素敵よ プラリム 大好き。。そして さようなら。

プラリム「おっ お願いします。。ですが そういえば酒場の歌姫。お美しい女性にございますが噂によれば お肉を食べないのだとか。さすが お美しい方は違います。そう思われませんか ライト様?」
ライト「そうなんだ。奇麗な人は努力してるんだね」

なんと、こっ これは断れないのでございます。
まさか こちらよりも先に仕掛けてくるとは、さすが王族にございます。
ですが 私も魔人の端くれ、 見よ!女性の心を縛る、わが魔術を!!

ライト「なあ ネードラ。 鍋を食べ終わったら デザート食べに行こうぜ。あま~いヤツ」

俺も その魔術に一口乗せてもらうぜ!
俺がアーランだったら さっきみたいに お肉に手は伸ばせないわ。
プラリム、お前、さすが魔人だな。


ネードラ「ライト ぼく 行きたい!!」
ネードラは ライトに抱き着いた。
二人の笑い声が響く


アーラン「そうなんだぁ~歌姫かわいいわよね。がははは
ねえ デザートに行くならみんなで行きましょうよ」

歌姫を引き合いに出してくるなんて プラリム、あなたはなんて恐ろしい魔人なの。
それに ライト。
デッ、デザートですって あま~いヤツって なんなの?そんなのありなの?
この貧乏パーティーがそこまで予算を奮発してくるなんて 聞いてないわよ。
私には シラタキに切り替えるしか選択肢は残されていないの??
お肉に。。ダメ、好感度を下げるわけにはいかない。手が伸ばせないわ!!


ライト「なんだ みんな 食べないのか?もったいない。おじやもやるんだろ?もうよそっちゃうよ」

肉 ゲット!
さよなら アーラン。君は強かった、オレは君のことを忘れないよ。
シラタキでいっぱい コリコリ触感を楽しんでくれ。あはは



プラリム「そろそろ 閉めのおじやにしましょう。では 卵を入れましょうか」

私の魔術まで利用するとは さすがライト様でございます。
さあ 鍋の最後!フィニッシュと行きましょう

ライト「その前にコメを入れよう」

元地球人として 最後の閉めは コメを入れたい。

アーラン「チーズと 故障も入れましょう」

おじやには 黒コショウとチーズ、 
それが ベストバランスなのよ がははは


ネードラ「僕は お腹いっぱいだ から お昼寝する」

ウサギのボクはお腹がいっぱいだよ。野菜美味しかったぁ。
みんなで行く、デザート楽しみだな。 


プラリム「火加減が大事なのでございます~」

アーランさんの香辛料の香り・・ それに
最高の火加減 それが 味を決めるのでございます。


プラリム「いい香りがしてまいりました さあ ライト様 蓋をお開けください。」
ライト「そうか? じゃぁ 開けさせてもらう」

ぱっかん
ライト「うわぁー 湯気がすごい」

いい香りに 卵のトロトロ館も完璧だ。
これは 地球で食べた閉め鍋 そのままだぞ!!


アーラン「いい匂いね スパイシーだし、コクのある香りだわ」

卵とチーズとスパイスの香りが合わさって なんていい香りなのかしら。


ネードラ「なんだか いい匂いがしてきたな。ライトぉーやっぱりボクも食べたい」

なんだ この匂いは、目が覚めてしまうほどのいい香り。
しまった!そのまま残っていればよかった。

そうだ ライトにお願いして また 仲間に入れてもらおう

プラリム「完璧でございます。 ささ この小皿に私がよそって差し上げましょう。ネードラさんもどうぞこちらへ」

お三方とも 気づいていらっしゃらぬようですね。
私の本当のねらい。。
それは この鍋の底のおこげなのでございます。フフフ

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