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8 探検家チーム結成 仲間に見る絶景

「帝王様、皇女様を監視している者から、報告が......」

「何かあったか......我が娘に」

「試験会場にルキフェルが現れたと......そして皇女様が其奴と行動を共にしていると......」

「......詳細に話せ」



「ん?」

アヤトが目を覚ます。

「何処だ......ここ......はっ試験はどうなった⁉︎」

「アヤト〜起きた〜?」

ノアの風魔法で運ばれるアヤト。

「試験はどうなったんだ!」

「合格できたよ!」

そう言いながらノアはアヤトを優しく地面に下ろす。

「そうか〜よかった......でこの子達は?」

ノアは見知らぬ二人の少女と行動を共にしている様だ。

「皆んな試験の合格者だよ。 この子の名前は、唯針(ユイヂェン)ちゃん。だからユイちゃんって呼んでるの。 ボロボロだったアヤトを治療してくれたのもユイちゃんなんだよ?」

「自分の治療のついでよ! 別にアンタのためじゃ無いんだから!」

こ、この口調にツインテール、これはまさしく......ツンデレ!
ツンデレとチャイナドレスの相性も悪くない! 

「っで、この子がセンリちゃん! だからセンちゃん!」

「どうもです」

センリが無表情でそう言った。

次は無表情キャラかよ! それにあの頭! 猫耳か? いやちょっと違うな。 

「合格者はこれだけか?」

「プライドも合格したよ」

「あいつも? 何で」

「アヤトのせいだよ?」

「俺?」

「アヤトに吹き飛ばされたプライドが、ゴール地点に入っちゃったの」

「あの時は必死だったんだ、そこまで気は回らねぇよ」

「あいつ何なの? 試験官の指示無視して」

ユイが不満そうにそう言った。

「試験官の指示?」

「新人探検家は、チームを組んで行動するのが普通です。なので試験官は、合格者五人でチームを組めと言ったのですが、プライドさんは一人で何処かに行ってしまったんです」

口下手なユイの代わりにセンリが説明した。

「皆んなで仲良くってのは苦手そうだしな、あいつ」

「アンタ達船は持ってんの?」

ユイが皆んなに質問する。

「私は持っていません」

「アヤトの船があるよ」

「アンタの船? 大丈夫なの?」

「どう言う意味だよ」

「別に〜」

ツンデレって実際に会うとムカつくな。

「アヤトの船は何処にあるのですか?」

「あっちの船着場だ」

アヤトが指を指す。
その方向をジッと見つめるセンリ。

「ユイが思ってるより、しっかりした船ですよ?」

「何でわかるんだ?」

「センはフクロウの獣人だから、凄く目がいいのよ」

「へぇー」

やっぱ外界には、獣人が普通に居るのか。最高だな。

「センちゃんすごーい!」

そう言ってノアはセンリのフクロウ耳を触る。

「やめてください、ノア!」

顔を赤らめながら、耳を押さえるセンリ。

「いいから船に向かうわよ」

四人は船へと向かう。


「とーちゃーく! どう? アヤトの船」 

「ボロいけど無いよりはマシね」

「そーかよ」

「せっかく乗せてくれるのに、そんな言い方ダメですよ」

四人はボートに乗る。

「そう言えば、探検家って何処に向かって旅するんだ?」

「どう言う事?」

「探検家って見つかってない島を見つけるのが仕事だろ? って事は目的地って無いんじゃねぇのか?」

「そう言われれば、そうね」

「んー? どう言う事?」

会話を理解出来ていないノア。

「未発見の島を見つけられるのは一流だけです。私達みたいな新人は、C級の島を探索するのが一般的です」

「C級ってのはどう言う意味だ?」

「島には主に、A級、B級、C級、三つの階級があるんです。A級は未だ誰にも発見されていない島の事で、B級は発見はされているものの、殆どが未開の地。そしてC級は、殆どが開拓済みの島です」

「そんなのがあんのか〜」

「そう言えば、試験官のおいちゃんから地図もらったよ?」

「地図?」

「探検家連合から配布されるやつね」

四人で地図を覗く。

「1番近くでC級の島だと......ここね」

「いつ出航しますか?」

「今日行こうー!」

「そうだな、船の上なら寝泊り出来るし」

「私も良いわよ」

「私も構いません」

「じゃあ、船出すぞ」

「しゅっこーう!」

船が動き出す。


「あっちに島が見えます。」

「そんな遠くまで見えんのか?」

「はい。昼間でも星が見えるくらいには」

「マジかよ、すげーなキミ」

「私の事も、センと呼んで良いですよ? ユイの事も名前で呼んであげてください」

センリは優しい笑顔でそう言った。

「そ、そうだな」

無表情の子が笑った瞬間の破壊力ヤバイな!
 それにしても女子との距離の詰め方が分からない......

「ねぇねぇ二人とも、船の中案内してあげるー」

「行くわよ、センリ」

「はい」

三人が部屋に入っていき、アヤト一人が取り残される。

「はぁー」
アヤトが船に横になる。

まぁ確かにこの船は俺のだから、案内される必要はねぇけども......こう言う時孤立しない人付き合いってどうすればいいのか。

火が落ちてきて、冷えてきたな。

アヤトは錬金術を使い床の金属を加工熱で温める。

「あったけ〜眠くなってきた」


アヤトは静かに眠りについた。


アヤトは顔に水滴が落ちる感触で目を覚ます。

「はっ雨!」

部屋に入らねぇと。

アヤトは急いで部屋の扉を開ける。



「絶景かな......」

そこには風呂上がりの三人が立っていた。

「アンタねぇ......」

ユイが手を振り被る。

殴られる! だがその価値はある。
だがせっかくだ、一瞬で目に焼き付けろ!

右からセンは獣人、貧乳、低身長と、その筋では人気が出そうなスタイルだ。

そしてユイ、胸のサイズはノアほどでは無いが、十分手に余る! そしてとてつも無くスタイルがいい。チャイナドレスが似合う訳だ。

そしてノア。前にも見たが他の女子と並ぶと改めて分かる。化物だ、正しく爆乳!

この間0.5秒、そしてユイの拳がアヤトの顔に届く。 

「ブゥッハッ!!」

アヤトは部屋の外に6メートルほど吹き飛ばされた。

「痛ったーっ! 何てパンチ力してやがる!」

ユイは勢い良く扉を閉める。

「ユイ、気功術を使うなんてやり過ぎです。この船はアヤトの持ち物なんですから、アヤトは悪く無いですよ」

「そうだよね......ノアも前アヤトを吹き飛ばしちゃった」

「そんな事言ったって、男の子に裸見られると咄嗟に......」


部屋の屋根上に寝転がり鉄で顔を冷やすアヤト。

「アヤト?」

梯子を登り屋根上に上がってくるユイ。

「ヒィ!」

また殴られる! 

腕で顔を覆い蹲るアヤト。

「さっきは、......悪かったわね」

「えっ?」

「私も前はごめんね?」

ユイの後ろで顔をのぞかせながら謝るノア。

「あ、あぁ全然気にしてねぇ......よ」

「そっかよかった」

「そうだアヤト私達でご飯作ってるの」

「アンタも一緒に食べるわよ、私達先に降りてるかね」

「分かった」

二人が部屋に戻っていった。

裸を見たのに謝られるのか......。

アヤトは空を見上げて呟いた。

「絶景かな......」結成 仲間に見る絶景

王の間。

「帝王様、皇女様を監視している者から、報告が......」

「何かあったか......我が娘に」

「試験会場にルキフェルが現れたと......そして皇女様が其奴と行動を共にしていると......」

「......詳細に話せ」



「ん?」

アヤトが目を覚ます。

「何処だ......ここ......はっ試験はどうなった⁉︎」

「アヤト〜起きた〜?」

ノアの風魔法で運ばれるアヤト。

「試験はどうなったんだ!」

「合格できたよ!」

そう言いながらノアはアヤトを優しく地面に下ろす。

「そうか〜よかった......でこの子達は?」

ノアは見知らぬ二人の少女と行動を共にしている様だ。

「皆んな試験の合格者だよ。 この子の名前は、唯針(ユイヂェン)ちゃん。だからユイちゃんって呼んでるの。 ボロボロだったアヤトを治療してくれたのもユイちゃんなんだよ?」

「自分の治療のついでよ! 別にアンタのためじゃ無いんだから!」

こ、この口調にツインテール、これはまさしく......ツンデレ!
ツンデレとチャイナドレスの相性も悪くない! 

「っで、この子がセンリちゃん! だからセンちゃん!」

「どうもです」

センリが無表情でそう言った。

次は無表情キャラかよ! それにあの頭! 猫耳か? いやちょっと違うな。 

「合格者はこれだけか?」

「プライドも合格したよ」

「あいつも? 何で」

「アヤトのせいだよ?」

「俺?」

「アヤトに吹き飛ばされたプライドが、ゴール地点に入っちゃったの」

「あの時は必死だったんだ、そこまで気は回らねぇよ」

「あいつ何なの? 試験官の指示無視して」

ユイが不満そうにそう言った。

「試験官の指示?」

「新人探検家は、チームを組んで行動するのが普通です。なので試験官は、合格者五人でチームを組めと言ったのですが、プライドさんは一人で何処かに行ってしまったんです」

口下手なユイの代わりにセンリが説明した。

「皆んなで仲良くってのは苦手そうだしな、あいつ」

「アンタ達船は持ってんの?」

ユイが皆んなに質問する。

「私は持っていません」

「アヤトの船があるよ」

「アンタの船? 大丈夫なの?」

「どう言う意味だよ」

「別に〜」

ツンデレって実際に会うとムカつくな。

「アヤトの船は何処にあるのですか?」

「あっちの船着場だ」

アヤトが指を指す。
その方向をジッと見つめるセンリ。

「ユイが思ってるより、しっかりした船ですよ?」

「何でわかるんだ?」

「センはフクロウの獣人だから、凄く目がいいのよ」

「へぇー」

やっぱ外界には、獣人が普通に居るのか。最高だな。

「センちゃんすごーい!」

そう言ってノアはセンリのフクロウ耳を触る。

「やめてください、ノア!」

顔を赤らめながら、耳を押さえるセンリ。

「いいから船に向かうわよ」

四人は船へと向かう。


「とーちゃーく! どう? アヤトの船」 

「ボロいけど無いよりはマシね」

「そーかよ」

「せっかく乗せてくれるのに、そんな言い方ダメですよ」

四人はボートに乗る。

「そう言えば、探検家って何処に向かって旅するんだ?」

「どう言う事?」

「探検家って見つかってない島を見つけるのが仕事だろ? って事は目的地って無いんじゃねぇのか?」

「そう言われれば、そうね」

「んー? どう言う事?」

会話を理解出来ていないノア。

「未発見の島を見つけられるのは一流だけです。私達みたいな新人は、C級の島を探索するのが一般的です」

「C級ってのはどう言う意味だ?」

「島には主に、A級、B級、C級、三つの階級があるんです。A級は未だ誰にも発見されていない島の事で、B級は発見はされているものの、殆どが未開の地。そしてC級は、殆どが開拓済みの島です」

「そんなのがあんのか〜」

「そう言えば、試験官のおいちゃんから地図もらったよ?」

「地図?」

「探検家連合から配布されるやつね」

四人で地図を覗く。

「1番近くでC級の島だと......ここね」

「いつ出航しますか?」

「今日行こうー!」

「そうだな、船の上なら寝泊り出来るし」

「私も良いわよ」

「私も構いません」

「じゃあ、船出すぞ」

「しゅっこーう!」

船が動き出す。


「あっちに島が見えます。」

「そんな遠くまで見えんのか?」

「はい。昼間でも星が見えるくらいには」

「マジかよ、すげーなキミ」

「私の事も、センと呼んで良いですよ? ユイの事も名前で呼んであげてください」

センリは優しい笑顔でそう言った。

「そ、そうだな」

無表情の子が笑った瞬間の破壊力ヤバイな!
 それにしても女子との距離の詰め方が分からない......

「ねぇねぇ二人とも、船の中案内してあげるー」

「行くわよ、センリ」

「はい」

三人が部屋に入っていき、アヤト一人が取り残される。

「はぁー」
アヤトが船に横になる。

まぁ確かにこの船は俺のだから、案内される必要はねぇけども......こう言う時孤立しない人付き合いってどうすればいいのか。

火が落ちてきて、冷えてきたな。

アヤトは錬金術を使い床の金属を加工熱で温める。

「あったけ〜眠くなってきた」


アヤトは静かに眠りについた。


アヤトは顔に水滴が落ちる感触で目を覚ます。

「はっ雨!」

部屋に入らねぇと。

アヤトは急いで部屋の扉を開ける。



「絶景かな......」

そこには風呂上がりの三人が立っていた。

「アンタねぇ......」

ユイが手を振り被る。

殴られる! だがその価値はある。
だがせっかくだ、一瞬で目に焼き付けろ!

右からセンは獣人、貧乳、低身長と、その筋では人気が出そうなスタイルだ。

そしてユイ、胸のサイズはノアほどでは無いが、十分手に余る! そしてとてつも無くスタイルがいい。チャイナドレスが似合う訳だ。

そしてノア。前にも見たが他の女子と並ぶと改めて分かる。化物だ、正しく爆乳!

この間0.5秒、そしてユイの拳がアヤトの顔に届く。 

「ブゥッハッ!!」

アヤトは部屋の外に6メートルほど吹き飛ばされた。

「痛ったーっ! 何てパンチ力してやがる!」

ユイは勢い良く扉を閉める。

「ユイ、気功術を使うなんてやり過ぎです。この船はアヤトの持ち物なんですから、アヤトは悪く無いですよ」

「そうだよね......ノアも前アヤトを吹き飛ばしちゃった」

「そんな事言ったって、男の子に裸見られると咄嗟に......」


部屋の屋根上に寝転がり鉄で顔を冷やすアヤト。

「アヤト?」

梯子を登り屋根上に上がってくるユイ。

「ヒィ!」

また殴られる! 

腕で顔を覆い蹲るアヤト。

「さっきは、......悪かったわね」

「えっ?」

「私も前はごめんね?」

ユイの後ろで顔をのぞかせながら謝るノア。

「あ、あぁ全然気にしてねぇ......よ」

「そっかよかった」

「そうだアヤト私達でご飯作ってるの」

「アンタも一緒に食べるわよ、私達先に降りてるかね」

「分かった」

二人が部屋に戻っていった。

裸を見たのに謝られるのか......。

アヤトは空を見上げて呟いた。

「絶景かな......」

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