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夢の中の地獄

バルンジは焦りながらとにかく走った。

走って、走って、走った。

やがて海の見える丘にたどり着いた

バルンジはもうだめだと思い倒れる。

後ろを振り返ると美しい女性と血を流したエリウスがゆっくりと進んできた。

今度こそ逃げ場がかかった。

バルンジははいずりながら海の見える丘を目指した。

丘の上は断崖絶壁だった。

バルンジは泣きながらくるな、くるなと叫んでいた。

ついに断崖絶壁の海の見える丘まで来てしまった。

もう、どこにも逃げる場所はない

エリウスたちはついにバルンジを追い詰めた。

バルンジ

(ヒー、やめて、やめてくれ)

と泣き叫んだ

エリウスは冷たい目をしてバルンジを眺めた

(バルンジよ、お前の最後だ)

バルンジは(ヒー)と言う。

エリウスはバルンジを持ち上げると断崖絶壁の上にたつ

そして投げ落とした。

バルンジはおお汗をかきながら眠りから覚めた。

(グヮ)

息が荒く(ハァハァハアといいながら心臓の鼓動が早く波打った。

10分間、バルンジは寝床で動くことが出来なかった。

バルンジは夢かと思うと心底生きている喜びを実感した。

喉かすごく乾いていた。

バルンジはゆっくりと寝床を出るとドアを開けて水の入ったかめのところまで行く。


すると、どこからともなくカラン、カランと小さい何かがバルンジに近付いて行く音がした。

バルンジは恐怖で心臓がいたくなった。

辺りを見回しても誰もいなかった。

そしてどこからともなく不気味な笑い声がこだました。

バルンジは恐怖でおかしくなりそうであった。

バルンジはふと、カラン、カランと言う音の方を見ると、イバラノ冠を着けた白い人形がバルンジを見ていた。

バルンジの心臓はもはや限界だった。

人形はバルンジを見て恐ろしい声で高笑いをする。

バルンジは(ヒー)と言いながら心臓を押さえてそのまま床に倒れこんだ。

バルンジの顔は恐怖で歪んでいた。

翌朝、ガージスが目を覚ますと支度をして部屋を出た。

途中バルンジの死体を見ると薄ら笑いしながら人気を片手にいずこかへと消え去っていった。

魔界女王番外編、終わり。

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