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無報酬

レサイア帝国の騎士団長である

ラーゲンは今まさに

女王の命が風前の灯と満てとると

大声を上げて、つかんでいた長い槍を

ゼルスめがけておもいっきり投げつけ

た。

「ゼルスー」

長い槍は寸前のところでゼルスの槍に

弾かれた。

ラーゲンはかんぱついれずに早足でか

け上がると、腰に携帯していたアイア

ンソードを手に取ると、ゼルスと肉薄

した。

ゼルスはあと一歩のところでしくじっ

た。

ゼルスは「チィ」と言うと、ラーゲン

とすうじゆうごううちあった。

しかし、さすがにゼルスがかつどうり

はなかった。

ゼルスは足を滑らすと、そこにラーゲ

ンが止めの一撃を加えて構えた。

そのとき、青白い巨大な炎がゼルスの

体を取り囲んだ。

ラーゲンの放った一撃は弾き返されて

しまう。

ゼルスはそのまま宙に浮かび上がる

と魔王がラーゲンとゼルスに言う。

「クックッ、まあよかろう、ゼルよ、

今回は無報酬でお前に力をかそう

騎士よ、今このものを殺させるわけに

は参らん、去らばだ」

そう言うと祭壇の炎が渦巻きゼルスを

包み込んだと思うと消えていった。

まさに一瞬の出来事であった。

ラーゲンが立ちすくんでいると、騎士

団たちは勝利の雄叫びを叫んでいた。

なんとか女王の命は救われた。

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