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しちゃった。ついにしちゃったよ!

ついに、超平凡な、厨二病女子、こと仁奈は、神様につれられ、自分の部屋から足を離した。

「これが噂の、異世界転生?」

『まだじゃよ。これから』

意識して周りを見ていなかったのか、白いふわふわなものの中を、私は通っているようだった。

『これは、雲。今から神の世界に行くんじゃぞ。ま、私しかおらんがの』

「へー、……そうだ! 転生特典あるんですよね!」

『おう! もちろん、用意してあるぞ』

やったね! と、心の中でガッツポーズを決め、思わず顔から漏れてしまう。

『あ、着いたらすぐに転生してもらうから、心の準備をしておくんじゃぞ! それと、何かあったら、右手を振るんじゃ』

「え、もう? ってか、右手を振るって、バイバイってやるってことですか!」

『そうじゃ! じゃあ、元気でのう!』

え……!?
やけに急いだ様子で、神様と名乗る、老人は、私を送り出した。
え、本当に、こんなんで、転生出来るの!?

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