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ついに来たロボットだ!

涼達は宝救剣を片手に敵兵達と激しい剣のぶつかり合いを繰り広げる。

「おら!」

涼は宝救剣を右手に持ち敵を切り裂き後ろから来た相手は回し蹴りをかまし倒して行く。
スーツアクター時代の経験が役に立った!

「凄い!体が羽みたいに軽い!」

ブルーに変身した亜人の青年も宝救剣を振り回して敵兵をバッサバッサと切り裂く。
まるで、紙を切るみたいだ!
ブルーはマスクから見える映像を見る。
何だ?これは?武器が変わるのか!
宝救剣+アクアマリン+グリップを2回引け

「やってみるか!」

コハクは取り出したアクアマリンを宝救剣にはめ込み、持ち手の下のグリップを2回引っ張る。

「ウエポンアップ!」

宝救剣からバラバラの宝石のピースが吹き出しブルーの左手にパズルの様に組み合わさりトリケラトプスの頭部を模した武器を作り出した。

「こんな事もできるのか!」

トリケラキャノン
属性 水 遠距離攻撃タイプ ナックルモードにも変形可能!
マスクはご丁寧に説明してくれてる。
ブルーは展開したトリケラキャノンを放つ、威力は凄まじく一発で敵兵を一気に吹っ飛ばした。

「うわーそんな機能あったのか!」

ルビティラの奴黙っていたな!
まあいいや俺も!
涼もルビーを宝救剣にはめ込み下のグリップを2回引っ張る。

「ウエポンアップ!」

宝救剣から赤い宝石のパズルが吹き出して右手に集まりティラノサウルスの頭が出来た。

「ルビティラの頭じゃん」

ティラノファング
属性 炎 近距離武器 上下の牙で噛むように攻撃する。上下に分けてトンファーとしても使える!

「成る程なティラノファング!」

ティラノファングは敵兵は噛みつき引きちぎりそのまま食べてしまった。
うわ、こいつ噛んだ相手を食べるのかよ!
本当にティラノサウルスだなこりゃ。
敵兵が涼の周りを取り囲み武器を振りかざしてくる。

「トンファーモード」

ティラノファングを上下に外す、それぞれ顎と頭から持ち手が飛び出し構えると、そのままぐるっと回り牙の部分を敵兵に当て切り裂き吹っ飛ばした。

「こりゃ凄い!」

興奮が収まらない!さすが専用の武器は戦隊じゃお約束だぜ!

「私もウエポンアップ」

ピンクの宝救剣からもピンク色の宝石が飛び出し頭がダイヤのパキケファロサウルスの形の武器が両手に出来上がった。
パキケファログローブ
属性 大地 近距離武器 ダイヤモンドより硬いグローブ。

「パキケファログローブ!」

リアが敵兵の顔にパンチを決める。
物凄い力と硬さで敵兵は跡形もなく吹っ飛んだ。
わーこれ凄すぎる!楽しい!
ピンクは敵兵の顔面にダイヤがついたグローブで殴りまくっては倒して行く。
見てる方はかなりエグい光景だ。

「よし!後はキノコだ!」

粗方敵兵を片付けると三人は武器を片手にキノコに向かう。

「しゃらくせえ!」

キノコ魔人は涼の宝救剣に斬られたが分離して2人になった。

「げ!増えるのかよ!」

俺たちは斬りかかるが増える一方でなんの糸口にもならない。
あー鬱陶しい!どうすりゃいいんだよ!

「俺様に剣は効かないわ!」

クソ!馬鹿にしやがって。

「そうだ!勇者、火だ炎で燃やせ!」

「森が火事になるぞ!」

「考えがある!いいからやれ!」

考え?ああもう、やってやる!

「ティラノファング」

涼はティラノファングの口にルビーはめ込み噛ませた。ティラノファングがら炎が吹き出してきた。

「よし!今だ!」

トリケラキャノンの額の窪みにアクアマリンをはめ込むとキノコ魔人の周りに水の壁を作り閉じ込めた。
そう言う事か!

「ティラノファング!フレイムファング!」

ティラノファングからティラノサウルスの形の炎が飛び出しキノコ魔人に噛み付くとキノコ魔人を燃やす!

「ぎゃーアチアチアチ!」

水の壁のおかげでキノコ魔人の周り以外は全く焼けてない。キノコ魔人は水をかぶろうとするが。

「トドメ!」

ピンクはパキケファログローブで上から叩き潰しキノコ魔人は爆死した。

「やりました!」

ピンクは勝利のVサイン!出来てないはめてるから。
あのグローブかなり怖いなおい…

「あらあら、やられちゃったよ」

ん?なんか出てきた!
蝙蝠みたいな羽した耳の長い少女が突然現れた。

「あ、魔人族!」

「魔人族?」

あれがか?まんま悪魔か??

「とりあえず起きてね!」

悪魔少女はカバンから黒いダイヤを取り出し爆死したキノコ魔人に落とすと。
ドッカーン
爆発と共にキノコ魔人は巨大化した。
えー!巨大化戦もあるのかよ!!お約束すぎるぞおい…

「サンキュー!」

巨大化したキノコ魔人は俺たちを踏みつけてきた。

「嘘!大きくなっちゃった!」

「流石にこれは無理だろ!」

いやいやいや!特撮一番の楽しみはここからだ!間違いなくアレがある!

「大丈夫だ!来いルビティラ!」

「ウガァァァ!」
ルビティラは声を上げながら巨大な本来の姿になり現れた。

「ウガァァァ!」

2人共相棒を呼べって?僕らにも宝石獣が?
僕のマスクから何か映る。
宝救剣+アクアマリン+3回グリップを引く
宝救剣+ピンクダイヤ+3回グリップを引く
宝石獣召喚!

「宝石獣召喚?やってみるか!」

「あ、私も!」

2人は指示通りに宝石を剣にはめ込み持ち手のグリップを3回引っ張ると、宝救剣から光が放たれる。
その光の一つは洞窟にもう一つは崖に向かう。光が洞窟にあった巨大なアクアマリンに当たるとアクアマリンは砕け。

「ケラァァァ!」

巨大なトリケラトプスの姿に変わり光の方へ走る。
もう一つもむき出しになっている岩に当たる。すると岩は砕け眩いピンクダイヤが現れ砕ける。

「パッキ〜〜〜!」

ピンクダイヤはパキケファロサウルスの姿に変わった、頭がダイヤだ。

光に導かれ各宝石獣は向かう、パートナーの元へ。

「ウガァァァ!」
ルビティラは来たと叫ぶ。

「何か来た!」

青い宝石のトリケラトプスと頭がダイヤのパキケファロサウルスだ!

「ん?他の宝石獣だと!?」

ダイヤ頭のパキケファロサウルスは頭突きをかましてキノコ魔人をぶっ飛ばした。

「ぐわ!」

すかさず青いトリケラトプスも腹目掛けて体当たりした。

「ぐえっ!」

腹を抱えて痛がるキノコ魔人。どうやら物理攻撃も効くみたいだ。

「ケラァァァ!」

宝石竜トリケラトプス。

「パッキー!」

宝石竜パキケファロサウルス。

「アレがお前達の宝石獣か!」

お約束展開来たー!!

「よし!いっちょやるか!ルビティラ!」

「ティラ?」
やるって何を?って決まってんだろ!

「合体だ!」

「「は?」」

何を言ってる?

「宝石合体!」

涼が宝救剣を上げると宝石獣達が輝きだし、身体がパズルの様に弾け飛ぶ。
ルビティラは頭以外の部品が胴体と両足を作り頭は胸に尻尾は後ろにくっつく。
トリケラトプスは頭が左肩にくっつき残りが左腕になり、パキケファロサウルスも同じ様に右腕になり二体は左右の腕になり合体する。
最後に頭が三体の部品からくっつき現れる。
そして涼達3人は結晶で覆われた場所へ転送された。正確にはプリズムで出来たコックピット。

「今名付けた!ホウキュウオー!」

三体の宝石獣達はパズルの組み合わさり人型の巨人になった。

「あれが伝説の宝石の巨人か!」

宝石の巨人?ロボットじゃないのかよ?

「スッゲー!本当にロボットだ!」

「ウガァァァ!」
何だそれはっ?ってロボット知らないのかよ。

「まさか人型になるなんて…」

「何でわかったんですか?」

「特撮のお決まりさ!」
だから特撮ってなんだ!と皆んな突っ込んだ。

「後で話すよ!行くぜ!」

ホウキュウオーはキノコ魔人に突っ込む。

「舐めるなよ!」

巨大になったキノコ魔人と宝石巨人が取っ組み合う。
キノコ魔人は叩くが身体が硬い為か大したダメージになってない。
嘘だろ!何て硬さだ!

「ダイヤパンチ!」

ダイヤの頭のパキケファロサウルスが手に移りそのままアッパーをかますとキノコ魔人は吹っ飛び倒れた。

「ぐわっ!」

やりやがって!
キノコ魔人はビームを放つ。

「トリケラシールド」

トリケラトプスの頭が移動しビームを防ぐ。
傷一つつかない。

「すごい!あの攻撃を簡単に防ぐとは!」

「名残惜しいがトドメと行くか!」

「ウガァァァ!」

真ん中のルビティラの口から光が集まる。
トリケラトプスの口から大砲が飛び出しエネルギーを貯めパキケファロサウルスの頭ま光りだす。さあ必殺技!

「ホウキュウオートリプルプリズムキャノン!」

最後は三体の宝石獣からビーム砲が放たれるキノコ魔人を貫通した。

「ま、魔王〜様〜」

キノコ魔人は今度こそ跡形もなく爆死した。

「ロボット最高ーー!」

涼は初めての巨大戦に大興奮。そして戦いは終わった。



戦いが終わるとルビティラは小さくなり、2匹もミニチュアくらいのサイズまで小さくなった。

「可愛い!」

「パッキー!」
僕パキケファロサウルスって言ってる。

「勇者さんみたいに名前つけよっと」

ダイヤモンドの頭のパキケファロサウルスだから…

「ダイヤパキケファロだな!」

涼がら横がら割って入る。

「パッキー!」
ダサいって何だよ!

「じゃあ、貴方はパッキーね!」

「パッキー!」
嬉しいですー!って何かガキっぽい宝石獣だな。

「ケラ!」
パッキーはまだ子供ですよ!って子供なのかよ!
あのパキケファロサウルスはまだ子供らしい。あんなデカイのに。

「ケラ!」
よろしくお願いしますって礼儀正しい宝石獣だな、僕は好きだな。

「お前はアクアマリンだからトリケラマリンだな!」

「ケラー!」
そんなダサい名前やだって、お前もかよ!

「勇者のネーミングセンスは無いみたいだな、とりあえずマリケラって呼ぶよ」

「ケラ…」
ご主人も大差ないって、失礼な奴だな!

「僕は勇者よりマシだぞ!」

「勇者か、そういや名前聞いてなかったな、改めて俺は猿渡涼だ!」

「僕はコハクだ」

「私はリアです!」

涼は2人に握手した。

しおり