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モノレールはゆっくりと進んだ。窓か

らは町並みが見える。

7分間も乗っていると終点の遊園地の出

口で止まった。

先頭に座って騒いでいた男の子たちは

急いで出口に向かって降りると、出口

に立っていた係員の男の人に怒られて

いた。

トシキとカオルは笑う。

降りてキップを見せると、係員は愚痴

をこぼした。

(いやーまったく、子供たちは危ないっ

たらありやしない、この場所は高いん

だから落ちたら大変なのにねー)

と笑いながら言う。

カオルは(子供はいつでも元気ですから

大変ですねー)

と言うと、みんなも笑った。

トシキとカオルは階段を下るとすぐ目

の前が遊園地の入り口だった。

トシキとカオルは料金表を見ると遊園

地の入り口にあるチケット売り場に行

く。

トシキは(大人2枚お願いします)

と言うと、係員は

(では、2600円になりますと言った。

トシキはお財布からお金を取り出して

支払うとカオルと一緒に遊園地の入り

口に向かった。

入り口には綺麗なお姉さん2人がチケッ

トを見せてくださいと言う。

トシキが見せるとチケットの端をもぎ

取っていう。

(では、お客様いってらっしやいませ)

と言った。

中に入ると、広い広場になっており、

まっすぐ行くと、かなり高い階段とエ

スカレーターが見えた。

トシキがエスカレーターに向かおうと

すると、カオルが言う。

(待って、トシキ、時間もあるしさ、階

段で行かない)

トシキは長い階段を見上げてから言

う。

(そうだな、時間もあるし、景色でも眺

めながら行くか)

と言ってくれた。遊園地のアトラクシ

ョンは階段を上った向こう側にあっ

た。

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