魔物を取るな、とハンターギルドに言われたので、料理ギルドに転職したら、好待遇な上においしいものまで食べれて幸せです。魔物が増えたから復帰してくれと言われたけど、もう遅い。 (外部サイトで読む

延野 正行

S級ハンターのゼレットは、どんな魔物も一撃で倒せる超優秀な狙撃手。

特にSランクの魔物を倒す事に並々ならぬ執念を持っていたが、ある時Sランクの魔物から村を救ったにもかかわらず、魔物の保護を訴える貴族から「殺す必要はなかった」「眠らせばよかったのだ」「魔物がかわいそう」という理不尽なクレームを受ける。

ついにはSランクの魔物を倒す事を禁じられたゼレットは、ハンターギルドを離職することを決意する。

無職になったゼレットは、幼馴染みのパメラに相談すると、思いがけない提案がなされる。

「だったら、料理ギルドに入らない?」

魔物を獲れる食材提供者を探しているという。
最初は疑いを持っていたゼレットだったが、料理ギルドはハンターギルドより遥かに快適だった。

「あの~、竜を倒してほしいのですが、報酬はこれぐらいで」
「げ? 桁一桁違うぞ」

「深海の奥底に潜るから、危険手当が付きますよ」
「手当ってなんだ? 回復薬か?」

「クラーケンの刺身ができました。無料です」
「タダで飯が食べられるだと!?」

最初はSランクの魔獣を倒せれば満足だったゼレットも、料理ギルドの好待遇に感動する。

一方その頃、ゼレットがハンターギルドをやめて、Sランクの魔物を狩るハンターがいなくなったギルドは、徐々に増えていくSランクの魔物に戦々恐々としていた。

  • 重要なフレーズ

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  • user
  • 葵乃カモン
  • 楽しく拝見させて頂きました。昨今、猟友会の数が減少して、害獣被害が増えていると聞きます。害獣駆除は、趣味とされ、報酬も少ないため、担い手がいないと言う話を思い出しました。それをファンタジーに置き換えると、こんな話なるんだなぁと、妙にリアルな感覚になりました。面白い話を提供していただき、ありがとうございました。
  • 2021年04月21日 13:48

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