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過酷な宿命を背負う師、その背をひたむきに追う弟子、待ち受ける運命は――
【あらすじ】
妖魔退治や暗殺などの高難易度任務をこなし、陰から国を支える「毒使い」。
主人公の青(せい)は、五歳、身寄りのない難民。夜の森で妖獣に襲われたところ、毒使いの凄腕の男に命を救われる。
男の強さに憧れ、青は弟子入りを懇願するが、つっぱねられる。
それから青は熱心に男のもとに通い、率先して仕事や作業を手伝うようになる。
次第に男は、青の利発さ、熱意を認め、「学校の成績がよければ弟子にしてやる」という条件を出す。
青は、師の背中を追い、ひたむきに努力を重ね、弟子と認められるようになる。
だが、師が背負っていた宿命は重く、残酷なものだった。
【登場人物】
<大月青(おおつき・せい)(5歳〜)>
凪之国(なぎのくに)に迷い込んだ、難民。妖獣から命を救ってくれた男、毒使いの藍鬼(らんき)の強さに憧れ、弟子になるべく努力を重ねる。右も左も分からない無知、術力も脆弱、身寄りもない、そんなマイナスの状態から、努力だけでのし上がっていく。
<藍鬼(らんき)(29歳〜)>
凪之国の高位の毒術師。森の奥で偶然、幼い青の命を救い、懐かれて困り果てる。だが、青がひたむきに努力する姿を見るうちに、徐々に心を許していく。
【世界設定】
和風ファンタジーの世界。
物語の舞台は、東の大国の一つ「凪之国」。
「法軍」と呼ばれる国軍が、人々を妖魔や賊などの脅威から守っている。
タイトルの「毒使い」は、その法軍に属する「技能師」と呼ばれる技術職の一つである「毒術師」を指す。52クル
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