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おばあさまの訃報を受けて、私はママと田舎の家に行く。そして、“シャーロット”という文字の入った黒い日記帳を見つけた。ついに一度も会うことのなかったおばあさまと私は、同じ名前だったのだ。ページをめくると、小さな少女が私の前に現れる。時を越えた友情は、夢から覚めても永遠だった。
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『ガラスの靴を、シンデレラに』(『シンデレラ』) / 山本康仁
年老いたお義母さんと同居するチカ子。彼女は毎日同じ時刻に通帳が無くなったと騒ぎ立て、チカ子を犯人扱いする。医者のアドバイスで散歩をすることになったお義母さんは、チカ子の新品の靴で足を踏み出す。
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めくらで、もらわれ子のカムパネルラは、お祭りの夜布団の中で泣いていた。すると何か聞こえてきて、気がつくと誰かと汽車の中にいる。その青年は、ここにあるものはめくらのカムパネルラにも見ることができると言う。そして、自分はカムパネルラの兄であるジョバンニの友人だと……。
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蒲団を干そうとした細君を、私は怒鳴りながら突き飛ばし、それを両手で抱えこんだ。何ということをするのだ。芳子の残り香が消えてしまったらどうする。怒りに震え細君を睨む。細君は「ああ、やっぱり」という軽蔑の目だった。
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雨宮敬子は、認知症が出てきた母親の介護のために実家に居る。そして、小さいころの大好きだった母と映画に行ったときの夢をよく見る。瑠璃色あじさいのじゃのめ傘、くるくると回して歩いた雨の歩道……歌った歌、その記憶と占い師の言葉。敬子の気持ちは複雑に揺れていた。
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『ピンクの100円ライター』(『マッチ売りの少女』) / 山名美穂
大晦日。仕事帰りに同級生のコバヤシと再会した『クリタ』。社会人になった彼と公園で話をすることに。喫煙者の彼が使うのは、学生時代と同じピンク色の100円ライター。ライターがタバコに火をつけるたび、彼のブランド品や懐かしい思い出が浮かびあがる。でも最後にその灯りがふたりに見せたものは…。
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会社に勤めて八年。課長へと昇進した私についた、初めての部下は何と「林檎人間」だった。名前もない、言葉も喋れない、けれども営業はピカイチ。そんな彼は、真っ赤なボディにふにふにとした手を添えて、今日も意気揚々と出勤してくるのだった…
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「うれしいな。ぼく、桃太郎さんと同じ生まれ方をしたんだ」祖母は反応しない。「じゃあぼく、いつか鬼を退治に行くよ」祖母は反応しない。「そしてね、鬼を退治したら、お殿様から褒美を貰って、それをお祖母さんにあげるよ」祖母は反応しない。「それで、その、ぼくの入っていた桃はどうなったの」
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ゴールデンウィーク直前。大学の講義。教授の声はかすかにしか聞こえない。パチンコ玉を耳栓代わりに『檸檬』を読む友人。ふと目についた黒い大きな鞄。友人は確信に満ちた声で断言する。「爆弾に違いない。」
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『窓辺の夫婦』(『錦絵から出てきた女の人』) / 草間小鳥子
都会で一人暮らしをはじめたぼくの部屋の窓に、夜になるとうつる女の影。姿は見えないのに、毎晩、毎晩、影だけが現れる。恋人には不気味がられ、いまいましく思っていたものの、影だけの彼女にぼくはすこしずつ心惹かれてゆく。そんなある日の夜ふけ過ぎ、誰かが部屋のドアを叩いた。
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