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とある会社からゲームソフトのデバッグを依頼された僕は、
その会社が用意した仮眠用ベッド付きのデバッグ室で作業を開始した。
依頼内容は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)の試作品を使って
恋愛&アクション系のVRゲームをデバッグすること。
でも、途中で何か様子がおかしいことに気づいた。
なんと、精霊が現れてペアリングのデバッグを申し出たのだ。
ここで僕は秘密を知ってしまった。
このHMDもゲームも異世界の人々が作った物で、今いるデバッグ室も異世界にあることを。
そして、この異世界と秘密裏に文化交流している国がどこか、も。
さあ、デバッグが終わるまで帰れません。
食事は自分持ちだ。
異世界の両替所でなけなしの一万円と交換した銀貨が尽きると、もしかしたら冒険者になって稼がなければいけない。
客先常駐どころか異世界常駐になった僕は、果たして元の世界へ無事に帰ることができるのだろうか!?
精霊と掛け合い漫才をしている暇はないのだが、僕と精霊のボケとツッコミを交えたデバッグはユルユルと続くのであった。
0クル
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「番ね、おとぎ話だろ」
アルトゥール・レオンチェフはそう言いながら、自分の傍らに座る十も年下のフェオドラにシルバースタンドからティーフーズをせっせと取り分ける。小さく美味しいと呟くフェオドラにそうかと愛おしそうに見つめるアルトゥール。この男、この行動全て無意識である。
公爵令息にして騎士団の監査官。冷めた物言いと整った出で立ちにファンも多くいるという。そんな彼が無意識に甘やかすフェオドラは浮浪孤児。どこかの貴族に暴力を振るわれていたようだが、満月の日に二人は出会った。薄くなっているとはいえ、世界の全ての人間に等しく流れるとされる龍の血。フェオドラの汚れた黒い髪からかなりその血は薄いのだろうと思われたが、むしろその逆。汚かった彼女を洗えば、出てきたのは黒と青の宵の髪。そして、虚のように思えた黒い目には星が浮かぶ。それらは龍の血がかなり濃いことを意味していた。
そんなことがわかる前からアルトゥールは彼女に甲斐甲斐しく、フェオドラは彼の傍で一番安心していた。一説には番行動とも呼ばれるそれ。だが、それを認めないアルトゥールに特に気にしないフェオドラ。
しかし、フェオドラの龍の血は問答無用とばかりにアルトゥールを騒動へ巻き込んでいく。
※突発的に無自覚イチャイチャがあります(当者比)
※この物語はスローペース(一話1000~2000文字程度)で進んでいきます。
※なろう、アルファポリス、カクヨム、ノベプラでも掲載してます0クル
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都会の闇に生きる男は、ある依頼を受ける。
それは、現代日本では、たとえ闇の世界であまり聞いたことのない依頼
「黄金の竜退治」
であった。
あるTRPGシステムからヒントを受け、産み出されてしまった異色作
君は、男の拳に何を見る?0クル
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大国ジュダイヤの城に、ナレイという名の少年がいた。
使用人の中でも使い走りで、取り柄もなければ根性さえもない。
だが、この大国の姫君、お転婆娘のシャハロとは、実を言うと幼馴染だった。
子どものうちはそれで通っていたが、年月が経つとシャハロは美しく育っていた。
(胸は間に合わなかったが)。
当然のことながら、それ相応の容姿と家柄の若君が結婚相手に選ばれることとなる。
シャハロへの恋に気付いたナレイは、痛く傷つき、落胆した。
だが、シャハロはこの結婚に乗り気ではないらしい。
それどころか、ナレイの住む使用人小屋に、夜中に忍んできた。
何とか連れて逃げ出してほしい。
哀願するシャハロを、この国から、恋敵から奪い取りたい……。
頭ではそう思っても、身体が動かない。
それが、ナレイの心を縛る奴隷根性だった。
だが、それを打ち破る方法があった。
それは、滅ぼされた国にいたという伝説の勇者……になりすますこと。
何ひとつ持っていないナレイは、ハッタリだけで成り上がることにする。
「待ってろ、シャハロ! あの完全無欠の若様から、絶対に取り返してやる!」0クル
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ビジュエラという、とても美しい世界があった。澄んだ水は太陽の光が無くとも星の様に煌き、それを栄養とした自然もまた美しい。
人間は魅了されたあまり、やがてそれを加工して装飾などに使い始める。それを人は『宝石』と呼んだ。
そんな世界に1人、宝石となる奴隷が居た。幼い奴隷は1つの『死』を経験し、運命の旅人となる。
これは地図の無い白紙の世界に色を付けた旅人の記録。盲目な彼が記す、様々な国とそこに住む人々の話。
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※毎週月曜日20時更新。0クル
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村の荒寺に住み着いた薄汚い男は、いつしか村の民と交流を持つようになっていた。
ある日、村に領主のもとへ美しい女を差し出せという命令が伝わった。しかし村のめぼしい女は、すでに献上済みだ。代わりとなるものを差し出す余裕は、村にはない。
村のものらが困り果てていると、薄汚い男が言った。
「なんとでもしてみせよう」
そうして男は村の少年ひとりと馬を連れて旅に出た。0クル
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