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私はずっと、「返却期限」を抱えていた。
本屋独特の、薄い形状のビニール袋。色は濃紺。
店名は、故郷でよく見たなじみのもの。
中には、借りた本が入っている。
高校生の頃から、本を貸し合うだけの仲だった。
卒業と共に自然消滅しそうな仲。
けれども、彼はその関係を、どうしても続けたいらしい。
そうして私は、ずっと「返却期限」を抱えている。0クル
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無職になったので、田舎に帰り、
親の会社を手伝うことになった。
この職場には問題が多い。
問題の根本はわかりきっていて、
しなくて良いことが大半を占める。
働く俺は雪上を転がる
泥だらけの雪玉であった。
地元の重力が強すぎる、
いかれぽんちの掌編小説――。
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他サイトでも重複掲載。(外部サイト)
https://shimonomori.art.blog/2023/04/29/rollinrollin/
文字数:約10,000字(目安5~15分)
各話1,200~2,000字区切り
※読了目安は気にせず、
ごゆるりとお読みください。
※本作は横書き基準です。
1行20文字程度で改行しています。
その他の作品の案内。(外部サイト)
https://shimonomori.art.blog/2022/04/30/oshinagaki/
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空に浮かんでいる目から逃れるために、男は女を連れて魔女が住むと噂される森へいくことにした。森のなかにある大きな家まであと100歩のところで、女は魔女に連れ去られ、約7000羽の鳥がいる部屋に閉じ込められる。部屋に羽が満ちるとき、おばあさんが現れた。一方、男は森をさまよっている。
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その日は台風の影響でバー「モンキーアンドシザーズ」には客が一人もいなかった。マスターが店を閉めようとすると、びしょ濡れになった女が駆け込んできた。整った顔立ちの品の良さそうな女。店を閉め、二人が酒を酌み交わすと、ふと女は語り始めた。謎に満ちた誰も知らない昔話を。
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記録的な吹雪の日、突然ひとりの女が部屋に現れた。女がふぅっと息を吹きかけると、ねむっていたパパの顔がみるみるうちに青ざめていって、死んだ。女は次の冬にも部屋にやってきてパパを殺した。そして僕はお金目当てで女と暮らしはじめて、ある朝起きるとバケツのなかに水がたまっていた。
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