シオンの花は永久に咲く~The undertaker of water aster~

灰色ギツネ

そこは、とある滅びた水の星。人類全盛の時代は終わり、人々は地上に残った少ない叡智をか
き集めて生きている、そんな頃。人や物を船に乗せて運ぶ≪渡し守≫という仕事を営んでいる少
女の元に一件の依頼が舞い込む。「伝説の本マグロ一本釣りがやってみたい!」そう騒ぐ金色の
髪をした少女に辟易しながら、渡し守のシスター服を着た彼女は船を漕ぐ。
――これは、出会いと別れを繰り返しながら青の世界を渡る、自称304歳のあるシスター服の
少女のそんな一日の話

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