バナー画像 お気に入り登録 応援する

文字の大きさ

夕食も片付け終わり、寝ることにした。

『もう寝ようか』

『そうね、私はあっちで寝るね。おやすみ若田』
そう愛梨はそう言い愛梨のベットが有る居住モジュールへと向かった。

『うん、おやすみ』


翌朝からは急ピッチで基地の分解と移動をした。それでも9000HALの言っていた期日のギリギリに作業が終わった。

『ふー終わったね』
愛梨はリビングモジュールに入りソファに深く座り言う。

『そうだね、けどまだ電気系とかの整備が有るけどね』

『えー』

『別に愛梨はしなくて大丈夫だよ。疲れただろうからゆっくり休んでてて』

僕はトイレやキッチンの電気系の調整した。

『皆さんこんにちはこれより第二ゲームを始めます』
9000HAL突然パソコンの画面に現れ告げる。

『きたか』

『そうね』

すぐにパソコンに天候計からの警告が届いた。どうやら僕たちは運が無いみたいだ。

『うそ!もう?』

すぐに基地の窓からは洞窟なのに砂風が強く当たり始める。
(ガタ、ガタ、ザーザッ!……)

『大丈夫だよ愛梨、このために基地を移動したんだ』

『そ、そうよね』

(バーン!ガラガラ)
すごい力強い雷の音が響き、基地の電源が停止して真っ暗になった。

『キャー!なんなの!?』
愛梨は怖がって僕に抱きついてくる。

『ただの雷だよ?』

『雷?なんなの?それ?』

『ん?知らないの?……そっか愛梨は東京に住んでるから雷なんて見たことないか。今の東京は天候変更システムがあるおかげで雷などは出ない様になってるもんね』

『うん』
愛梨は震えている。

(ウーン)
予備証明がついた。

『ちょっと電源確認してくるね』

『いや、行かないで……一人は怖い』

(ゴロゴロ、バーン!)
また雷が鳴る。

『きゃ!』
愛梨が強く掴む。

(ガタガタガタ)
基地揺れいる感じがする。

『ん?動いてる、どうしよう若田!飛ばされてちゃう』

『大丈夫、風に煽られてるだけだよ。怖いなら耳栓あげるよ』
僕は寝る時に使う耳栓を愛梨に渡す。

僕は愛梨をソファに横たわらせて、電源の方を見に行く。



ブレーカーのハッチを開ける。
どうやら核融合炉は異常無く作動しているらしい。たださっきの雷がで電気系が異常を検知して停止したみたいだ。

(カチャ、ブーン)
電気系を再起動して電源を元に戻した。

一斉に機械類が起動した。天候計からの通知を見ようと僕はパソコンを開いた。

どうやら外の風速は計測不能なぐらい速かったらしい。
(ピロン)
別の通知が来る。そこにはローバーからの警告だった。




しおり